溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
表情筋の死んだ、いつも通りの無表情のはずなのにその顔を見ると、殴られたかのようにあたまがくらくらし、ちゃんと立っているのかすらわからない。
「結婚してんのにオレに抱かれて、アンアン言いながら喜んで自分で腰振ってる、いやらしい女なんだよ、こいつは!」
じっと蔵人さんが私を見ている。
私を責めているのか軽蔑しているのだろうと思っていたが、私を見つめている、レンズの奥の瞳はいつも私に決断を迫るときのそれと同じだと気づいた。
……蔵人さんは私を試してる。
私はもう、なにも言えず、なにも決められず、人の顔色を窺うばかりの自分じゃダメなんだ。
そのためにきっと、蔵人さんはなんでも私に決めさせた。
一度、深呼吸すると、顔をあげてまだわめいている洋を睨みつける。
「な、なんだよ」
「嘘ばっかり言わないで。
あんたとなんか浮気とかしない。
だいたい、あんたに抱かれて喜んだことなんて一度もない」
「結婚してんのにオレに抱かれて、アンアン言いながら喜んで自分で腰振ってる、いやらしい女なんだよ、こいつは!」
じっと蔵人さんが私を見ている。
私を責めているのか軽蔑しているのだろうと思っていたが、私を見つめている、レンズの奥の瞳はいつも私に決断を迫るときのそれと同じだと気づいた。
……蔵人さんは私を試してる。
私はもう、なにも言えず、なにも決められず、人の顔色を窺うばかりの自分じゃダメなんだ。
そのためにきっと、蔵人さんはなんでも私に決めさせた。
一度、深呼吸すると、顔をあげてまだわめいている洋を睨みつける。
「な、なんだよ」
「嘘ばっかり言わないで。
あんたとなんか浮気とかしない。
だいたい、あんたに抱かれて喜んだことなんて一度もない」