溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
自分から出る声は震えていたが、精一杯、胸を張って虚勢を張る。
怯えずにまっすぐ目を見て話す私に洋は驚いているのか言葉を失っていた。

「ずっとずっとあんたに迷惑してた。
家を出た、あの日の私を褒めてやりたい。
一生、オレのもの?
一瞬だってあんたのもだったことなんてない。
これ以上、あんたにつきまとわれるのなんて、まっぴらごめんだから」

言いたかったことをぶちまけると、気持ちは結構すっきりした。
晴れ晴れとして洋を見ると、俯いて拳を堅く握り、身体をぶるぶると震わせている。

「……オレにそんな口のきき方が許されると思ってんのかよっ!」

振り上げられた拳を睨み付けた。

殴りたければ殴ればいい。
でもいまの私はそんなことには屈しない。

それでも拳が振り下ろされると目を閉じていた。
やってくる痛みを待つけれど、いつまでたってもやってこない。
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