溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
ゆっくり、ゆっくり蔵人さんの手が私の髪を撫でる。

「この件が終わったら、約束通り休みを取って旅行に行こう。
どこに行きたい?
いっそ和奏が調べていたところ、全部行こうか。
……ってもう眠ってるか。
おやすみ、和奏。
愛してる」

ちゅっ、私の唇に口づけを落とすと、蔵人さんはまた部屋を出て行った。

……愛してるってなんですか。
蔵人さんが愛してるのはいまでも小雪ですよね。

完全に私は、蔵人さんに対して疑心暗鬼になっていた。



翌日、会社に来た小雪に私は、昼食に連れ出された。

「一応、こっちにだって都合があるんだが」

冷え冷えとした蔵人さんの視線に小雪は全く堪えてない。

「あら。
今日のお昼はフリーだって言ったわよね?
なら、問題ないでしょ」
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