溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
ひっく、ひっくとしゃくりながら泣く私の髪を、蔵人さんがあやすようにゆっくりと撫でてくれた。
「小雪とは恋人というよりももっとドライな関係だった。
かといってセフレというほど割り切った関係でもなく、……同士、というのが近いか」
蔵人さんの声は酷く落ち着いている。
「跡継ぎ問題を回避したい俺と、結婚しろとうるさい親を黙らせたかったあいつで結婚を決めた。
ウィンウィンだ」
そういえば前もウィンウィンって言ってた。
もしかして口癖なんだろうか。
「でもそんな関係だったからあいつが結婚やめて渡米しても、問題が振り出しに戻ったくらいしか思ってなかった。
結婚しなかったとしても、親を黙らせる自信はあったしな」
「なら、どうして私と結婚したんですか」
身体を離して見上げ、蔵人さんと見つめあう。
でもすぐにすーっと蔵人さんは視線を逸らした。
「似てるって言っただろ、前に実家で飼ってた犬に。
あの日の和奏はうちに来たばかりの犬にそっくりだった。
それで絶対に君を幸せにしないといけないと使命感が芽生えたというか」
「小雪とは恋人というよりももっとドライな関係だった。
かといってセフレというほど割り切った関係でもなく、……同士、というのが近いか」
蔵人さんの声は酷く落ち着いている。
「跡継ぎ問題を回避したい俺と、結婚しろとうるさい親を黙らせたかったあいつで結婚を決めた。
ウィンウィンだ」
そういえば前もウィンウィンって言ってた。
もしかして口癖なんだろうか。
「でもそんな関係だったからあいつが結婚やめて渡米しても、問題が振り出しに戻ったくらいしか思ってなかった。
結婚しなかったとしても、親を黙らせる自信はあったしな」
「なら、どうして私と結婚したんですか」
身体を離して見上げ、蔵人さんと見つめあう。
でもすぐにすーっと蔵人さんは視線を逸らした。
「似てるって言っただろ、前に実家で飼ってた犬に。
あの日の和奏はうちに来たばかりの犬にそっくりだった。
それで絶対に君を幸せにしないといけないと使命感が芽生えたというか」