溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「何時!?」

焦って携帯を確認すると、とっくの昔に出社時間を過ぎている。

「嘘っ!?
なんで目覚まし、鳴らないの!?」

大慌てで起きて準備をしていると、テーブルの上にメモを見つけた。

“おはよう。
今日は午前、半休にしておくからゆっくり出社するといい。
和奏、愛してる”

眼鏡の描かれたメモに、一気に力が抜けた。
時刻はまだ十時過ぎで、ゆっくり朝食をとる時間がありそうだ。


コーヒーを淹れてトーストしたパンを囓る。
塗ったジャムは最近お気に入りの夏みかんのマーマレード。
もちろん、洋の好きだったのじゃない。
自分が好きで買っている。

パンを囓りながら、メモについついにやついてしまう。
新たに追加された「愛してる」。
これが嬉しくないなんてあるわけない。
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