溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
頷くと蔵人さんは椅子から立ち上がった。


手近で話ができそうな給湯室に来ると、蔵人さんは壁により掛かって腕を組んだ。

「話ってなんだ。
小雪にまた、なにか言われたのか」

「見送りは行かないんですか」

「は?
必要ないと言われたからな」

わけがわからないとでもいうように蔵人さんが組んでいた腕をほどく。

「行ってください、見送り。
小雪さんのために」

「なにを言ってるんだ?」

ますます理解できないという顔の蔵人さんにイラッとした。
こんなんだから小雪を悲しませるのだ。

「いいから見送りに行ってください!」

「わ、わかった」
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