溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「手」

「あ、はい」

慌てて手のひらをうえに右手を出したら、眼鏡の奥から冷たい視線が突き刺さった。
無言で私の左手をとると、薬指に指環をはめてくる。

「ふーん」

短くそう言うと、すぐに次、次と並べられた指環を私の指に君嶋課長ははめていった。

「これにしようと思うが和奏はどう思うか」

最終的に君嶋課長が決めたのは、ウェーブが入ったものだった。

「それでいい、です」

別に私はなんだっていいんだから異論はない。

「わかった」

私が頷くと、君嶋課長は購入手続きに入った。
< 62 / 248 >

この作品をシェア

pagetop