溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「あ、はい。
……気をつけます」

曖昧に笑って返すしかできなくて、ますます睨まれる。

もしかしなくても君嶋課長が好きなんだろうか。
君嶋課長が好きでもなんでもない女が、住むとこ欲しさだけに結婚して大変申し訳ない。

「蔵人さん!
こんな女のどこがよかったの!?」

麗奈さんは君嶋課長に噛みついたが、凍てつくような視線にすぐに黙ってしまった。

「俺が選んだ女になにか文句があるのか」

静かな、静かな君嶋課長の声は聞くものを凍り付かせる。

「……ない」

うっすらと涙を浮かべている麗奈さんが気の毒だ。
自分を慕ってくれている女の子にあの態度はないのと思う。

「悪いが、麗奈を妹としてしか見られない。
本当にすまない」

「あやまんないでよ……」
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