【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「ヒロ……?」
だれだ、それ。
家族の中にも、記憶の中のだれとも、その名前は繋がらない。
理解できないまま1ページめくってみる。
そこには、女の子の写真が挟まっていた。
目を細めて、はにかむように笑う彼女。
その子に俺は見覚えがあった。
「この子……」
〝ファン1号くん〟。
俺をそう呼んでくれた彼女だった。
俺が知ってる彼女より、髪が伸びている。
顔立ちも随分大人びている。
写真を裏返すと、そこにはまた俺の字が並んでいた。
『高垣未紘。ヒロって呼んでる。
2018年10月23日、同じ高校にいたヒロを偶然美術準備室で見つける』
「……ヒロ」
未紘っていうのか。
そして俺とヒロの繋がりは、記憶が失われた日々の中でも続いていたのか。
俺はノートをまためくった。