【完】今日も明日も、俺はキミを好きになる。
「おはよ。待った?」
「ううん、大丈夫」
「さ、行こっか」
「うん」
「道、こっちでよかったっけ」
「合ってるよ」
そんな会話を交わしながら、ヒロと歩き出す。
すごく自然だ。
彼女が隣にいる感覚が。
記憶と写真のヒロとなんとなく違う感じがするのは、多分髪型のせいかな。
「そういや珍しいね、ヒロが髪を縛ってるの」
顔を少し傾け、覗き込むようにそう言えば、ヒロははっとしたように顔をうつむかせた。
「それは明希ちゃんと、で……」
「で?」
「で、デート、だから」
白い陶器のような頬に、ぽっと赤が灯る。
それは、備忘録からだけでは感じ取れなかった、クールな印象のヒロとはかけ離れた新鮮な反応で。
……うわ。そういう反応するんだ。