【続】strawberry tea
―次の日。
待ちに待った、
球技大会の日!!
参加しないあたし達は、
試合が始まるまで待機。
参加する人は、
体育館集合。
『楽しみだねぃ♪』
柚が嬉しそうに言った。
「ねぇ、聞いてなかったんだけどさ。康輝君って何出るの?」
『サッカーとバスケ♪』
蓮と同じじゃん。
そこまで柚がウキウキしてる理由が分かった。
「…告らないの?」
あたしは声をひそめた。
すると、目を丸くする柚。
『告…らない、かなぁ。
今は。』
えっ!?
「告っちゃいなよ!
今日!!!」
絶好のチャ~ンス♪
『ええ!?
だってあたし…もっと仲良くしないとダメかなって…』
もう十分仲良いよ…?
「あんたら両思い、
確実だから!!」
見てて分かる。
康輝君は絶対、
柚の事が好きだ。
『はぁー…………。
そう…かなぁ。』
珍しいな。
柚がここまで
自信ないのって。
「何かあった?」
いつもは柚が相談にのってくれるけど…
今回はあたしだ。
柚には助けてもらった事が、何回…何百回……あることか。
気が強くて、
ちょっと怖いけど。
喧嘩は強いし、
ガサツで男っぽい。
外見はモデル並み。
なのにねぇ…(汗)
でも
凄く凄く優しい。
人を大切にする柚を、
あたしは密かに
尊敬している。
『はぁ~…うん…
まぁ、あった。』
気まずそうに、
少し俯く柚。
恋に悩む女の子だなぁ。
あたしも悩んでた時、
こんな顔してたのかな?