【続】strawberry tea
…でも……
正々堂々と戦ってきた麗華ちゃんは凄い。
影でコソコソとする人達なんかとは………比べ物にならないくらい。
やっぱり…あたしの周りには良い人ばっかりだ。
恵まれてるな、あたし。
キャアアアア!!!!!!!
……!!?!?
な、何この悲鳴!?
『選手登場ですよ!』
あたしと柚がビックリ顔でキョロキョロしているのを見て、麗華ちゃんがニッコリ笑って言った。
……え。
いつの間に!?
『守谷君ですよっ!!』
麗華ちゃんが叫びに負けないくらいの大声で言った。
『あ、ホントだ!』
柚が言った。
え!?何処!?
見えないっ!!
見えやすい席に関わらず、
あたしは見えない。
『チビ!』
柚が言い放つと、柚はあたしの背中をグッと押した。
「ぎゃっ!?!!?」
チビって!!(泣)
柵に押しつけられたあたしの目に映る選手。
暫く目で探して…
(↑遅)
「居た居たっ!!」
発見!!
『遅いよ!バカ!』
柚の呆れた声が
背後から聞こえた。
でも、あたしの心は
柚の方には向かない。
だって………