【BL】貴方を好きになっていいですか?
お母さんはショックのあまりか、その場に倒れた。幸いソファーの上に倒れたのだが。
お父さんは上着を羽織り、お母さんを抱き抱え、僕に
「直貴は矢沢病院にいるらしい。急いで行くぞ!」
と言った。
僕は強張る身体を必死に動かしながら、その言葉に頷き、車に乗った。
「意識はまだ戻っていませんが、このまま順調にいけば、明日の朝にでも戻るでしょう」
医師から告げられた言葉にお父さんは涙を流し、何度も医師に頭を下げた。
お母さんは病室の近くのソファーに横たわり、ぐったりしていた。
……全部、僕のせいだ
僕はお母さんの隣に居るのが辛くなった。
お父さんは此方を振り返り、
「彰、直貴の様子見に行ってあげなさい」