【BL】貴方を好きになっていいですか?
僕の目を見ながら、そう言った。
僕は黙って頷いたが、正直直貴に会うのは辛かった。
自分のせいで事故にあったなんて考えると、胸が締め付けられる。
僕は直貴の病室のドアを開けた。
直貴はドアを開けて左手の、一番奥のベッドに寝ていた。
……綺麗な顔
こんな酷い状態の彼に対して、こんな事しか思えない僕は、なんて最低な人間なんだろう、と思う。
僕は優しく直貴の頭を撫でた。
頭にはネットが巻かれているため、直に触る事は出来なかったのだが。
「……ごめんね、直貴…」
僕はそう言って、彼の寝ているベッドへと、顔を沈めた。