【BL】貴方を好きになっていいですか?
僕が朝の気配に気付いたのは、午前6時30分を少し過ぎた頃だった。
雀の鳴き声や、自動車の騒音等で目覚めた訳ではなく、耳元が何故か異様にくすぐったかったために目覚めた。
顔を上げてみると、そこには…
「おはよう、彰さん。彰さんの寝顔、凄く可愛かったよ」
「…直貴」
上半身を起こした直貴が、微笑みながら此方を見ていた。
僕は身体を起こし、伸びをした後、くすぐったかった耳を触った。
「……ん?」
少し濡れている。
直貴は、小さく笑い、
「彰さんがあまりにも可愛かったから、喰べちゃった」
と、言って僕の手を握った。
「……なっ、た、喰べ…っ!!」
真っ赤になっている僕を見て、直貴は声を潜めて聞いてきた。