獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する
「そんなに母親が恋しいなら、さっさと帰れ」
カイルの声が、顔の方へと近づいて来る。気づけばカイルは、アメリの体の上に覆いかぶさっていた。
彼のシルエットが、闇に浮き彫りになる。どうやら今は鎧兜は被っていないようだが、ひどく暗いせいで顔は見えない。
「それでも帰らぬのなら」
耳もとに、息がかかった。
「強引に傷つけ、帰すまでだ」
「……殿下、何を……っ」
唐突に両腕を掴まれ、シーツの上で固定された。抵抗しようにも、あまりの強さにびくともしない。
恐ろしさに、アメリの瞳に涙が滲む。そんな彼女をあざ笑うように、闇間にうっすらと見えた口元が、微かな笑みを浮かべた。
「………っ!」
ほどなくして、首筋に鋭い痛みが走る。カイルが噛みついたのだ。
「おやめください……っ」
どんなに足掻いても、両手を固定され、足もがっちりと絡みつかれていてはどうにもならなかった。抵抗できない状態とは、こんなにも恐ろしいものなのかとアメリは震える。
首筋に舌を這わせたカイルは、今度は鎖骨の上あたりに歯を立てた。
「ああ……、どうか……」
次第に涙声になっていく、アメリの声。
男たちに囲まれ、手足をばたつかせている母の姿が脳裏に蘇る。
カイルの声が、顔の方へと近づいて来る。気づけばカイルは、アメリの体の上に覆いかぶさっていた。
彼のシルエットが、闇に浮き彫りになる。どうやら今は鎧兜は被っていないようだが、ひどく暗いせいで顔は見えない。
「それでも帰らぬのなら」
耳もとに、息がかかった。
「強引に傷つけ、帰すまでだ」
「……殿下、何を……っ」
唐突に両腕を掴まれ、シーツの上で固定された。抵抗しようにも、あまりの強さにびくともしない。
恐ろしさに、アメリの瞳に涙が滲む。そんな彼女をあざ笑うように、闇間にうっすらと見えた口元が、微かな笑みを浮かべた。
「………っ!」
ほどなくして、首筋に鋭い痛みが走る。カイルが噛みついたのだ。
「おやめください……っ」
どんなに足掻いても、両手を固定され、足もがっちりと絡みつかれていてはどうにもならなかった。抵抗できない状態とは、こんなにも恐ろしいものなのかとアメリは震える。
首筋に舌を這わせたカイルは、今度は鎖骨の上あたりに歯を立てた。
「ああ……、どうか……」
次第に涙声になっていく、アメリの声。
男たちに囲まれ、手足をばたつかせている母の姿が脳裏に蘇る。