獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する
アメリの両手を拘束していたカイルの手が、緩んでいく。


ゆっくりとカイルはアメリから身を離すと、ただひたすらに涙を流すアメリを見降ろした。


その時アメリは、初めてカイルの瞳を目にする。


闇間に光る、どこまでも澄んだブルーの瞳。


その眼差しが思いもしなかったほどに哀しげで、アメリはほんの一瞬目を奪われる。


だがそれも束の間のことで、カイルはすぐにアメリから顔を背けた。


そして、ベッドの下へと足を降ろすと、何も言わないままに部屋から出て行った。
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