逃げたがり王女~さらわれ囚われたと思ったら溺愛されてました!?~
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…そろそろ店じまいの時間かな
 
太陽が傾き薄暗くなってきた
 
市場も人がまばらになり、片付けを終えた人も多い
 
ユリィも手早く片付けをして、市場を後にした
 
 
…この頃日が沈むのが早いわ
 
今夜の夕飯について考えながら帰路を急ぐ
 
ユリィの家は街から少し離れたところにあり、人気が少ないため夜に一人で出歩くのは危険だ
 

……?……何かしら………
 
 
見えてきた家の前に
 
 
黒い……馬車………?…………

 
そんな立派なものに乗るような知り合いはいない
 
 
おとうさんの知り合いかしら
 

馬車から出てきたのは…若い…男の人?
 

スラリと背が高く均衡の取れた体つきに黒い髪。服もきちんとしているけどほとんど真っ黒
 
顔が見えないから誰だかわからないわ
 
男の後ろに近づき声をかけてみる
 
「あの…」
 
驚いたようにさっと振り返った男はじっとユリィを見つめた
 
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