レヴィオルストーリー2
「レイを家に…って、レイマシティにってことかい?」
「はい」
自分を真っ直ぐ見るロンにアレンは目を合わさず答えた。
ロンはそのアレンの様子に爽やかオーラを消して眉を潜める。
「…別れたのかい?」
「…違います。」
「じゃあどうしてだい?」
相変わらずアレンを真っ直ぐ見たまま、ロンは静かに聞く。
そんなロンの問いにアレンは顔を上げ、今度はちゃんと彼の目を見て答えた。
「…それが、俺がレイにできる最善のことだから。
ここは今、危険すぎる。レイが危なくなるのは嫌だ。だから…。」
アレンはそこで目を伏せて一息つくと、ロンを真っ直ぐな強い瞳で見上げた。
「…だから、レイマシティに。レイを守ってやって下さい。」