レヴィオルストーリー2

最初は戸惑ったアレンだったが、すぐにそれがこの国での挨拶なんだと理解し自分もそれをする。

教皇の使用人なのか、その場にいた女性が自分がされたわけでもないのに赤くなった。


「いえ、お会いできて光栄です」

持ち前のあの素晴らしい微笑みを教皇に向ける。

教皇はそれを見て目を細めた。


「…立ち話も何ですから、そこでお話致しましょう。」


白い指が指すのは、部屋に隣接している応接間。

言われた通りにレヴィオルの六人は着いていく。


やはり白い応接間のソファーに座り、六人は改めてサリルナ教皇と対峙した。


「…改めて。
私はサリルナ=ルクシム=ラ=エリスティン、このリシェラルク皇国の教皇ですわ。

今日お呼びしたのは、他でもない緊急会談の為。とても大切なお話がありますの」


サリルナ教皇はそう言うと、ルシアンとディル、コニスとラークを見やる。




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