レヴィオルストーリー2

「私は匿ってやるから、犯人を見つけようと言ったけれど。

彼女は言うんです。

『犯人を見つけてどうするの?見つけて仇を討つの?そんなことしてもみんなは還ってこないわ。』

って。

ナティアらしい考えでした。

でも私は心配だった。

ナティアは強い分、密かに弱さも持ち合わせていた。

私は何度かそれを見てきていたから余計に心配で。

でも彼女を止めれなかった。
彼女は海を越えてどこかへ行ってしまった。

それからは彼女がどこにいるのか、わからなくて。

彼女からの連絡もなくて私はただ待っていた。

彼女が帰って来た時にあんな風に責められないように、自分が教皇になって。」






教皇は溜め息と共に長い話を終えた。


また笑顔でアレンを見る。




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