レヴィオルストーリー2
カツンカツン………
カツンカツン………
アレンとギルクの階段を上る音が響く。
ギルクは深い溜め息をつくと前方を見て眉を下げた。
「イル達大丈夫なんだろうなあれ」
「……………さぁ」
大丈夫という保証がない為それしか言えないアレン。
正直ギルクも大丈夫かと聞きたくなるくらい顔色が悪い。
「……さすがに俺もアレはきついぜ」
アレンの視線に気付いたギルクが苦笑いして言った。
前を向いていた顔を横の親友に向ける。
「お前は大丈夫かぁ?」
アレンは訊いてきたギルクに目を向けると顔をしかめてみせた。
「…正直二度と見たくない」
素直な意見を述べる。
「だよなぁ…。で?体の方は?」
「え?」
「キツくないかって聞いてんだよ。」
「…………………。」
大真面目に超真剣な顔で訊ねるギルクを見てアレンはしばらく無言で足だけ動かしていた。
しかしギルクの視線に流せないと諦め、口を開く。