レヴィオルストーリー2

「………今にもぶっ倒れそうな気分」


「何いぃ!?まじかそれ!!お前大丈夫か背負ってやろうか!!!?」



思った通りの反応が返ってきた。


思わず小さく笑うアレン。





──────笑った。





ギルクが目を覚ましたアレンを見てから、はじめて。





「………何だよ笑うんじゃねぇか」


「…は??」


ボソッと呟いたギルクにアレンがきょとんとして抜けた声を出した。

ギルクは嬉しそうにニッと笑うとアレンの頭をガシガシ撫でる。




「や、何でもない!良かった良かった。

………って、そうじゃねぇえっ!!ぶっ倒れそうなんだった!!!!」


やたら騒がしいギルク。

はたから見たら一人漫才でもしてるのかと疑いたくなるくらい賑やかだ。


アレンにとってそこがまた面白かったりする。



「…冗談だって。ぶっ倒れそうだったら階段なんか上れてねぇよ」


「ホントかぁ?無理してねぇかぁ?」


「大丈夫。あ、次ルルアンとこ行くから」


「あぁ、おぅ。」



めちゃ軽い感じに交わされる会話。


いつも通りなそれにギルクは内心安心していたとか。





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