レヴィオルストーリー2

「……どうやって起こしたの?」


そう訊ねるイルの視線は白衣の彼女の手の中にある試験管に釘付け。

ちゃぷちゃぷと深い緑色の液体が中で揺れている。


確かアレンが死ぬほど嫌がっていた薬だったようなそうでないような……。



「ふふ、知りたい?」


「えッ、あ、いいえッ」


「あらそう、残念」



毒薬疑惑のある薬を振ってみせたクナルを見て、イルは冷や汗をかきながら一生懸命否定した。


ギルクはアレンに向かってご愁傷さまだとか何とか呟いている。



「ほら、アレン君達に置いてかれるわよっ!」


そう薬片手に急かすクナルに、ギルクとイル、マケドニスは大人しく従ったのだった。









レヴィオル国勇者の城一行が歩み向かうのは、リシェラルク皇国の北端にある皇国第三議事堂。


そこで会談が開かれる。


そう、今日は例の三国会談の日。


場所が大聖堂の傍の第一議事堂でないのは、万が一ダルヌク国が何かしてきた時に首都に被害が及ばないようにする為だとか。




< 714 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop