mariage~酒と肴、それから恋~《6》
やだ、もしかして、仕事の弱音も吐けないような、気を遣ってしまう私にはもう愛想が尽きたとか……??

それとも、他に……

「凱くん?」

恐る恐る名前を呼ぶ。


「あのさ、」

凱くんはわざとらしく咳払いして、やっと口を開いた。

「忙しいのもようやく落ち着きそうだから、2月入ったら連休取れそうなんだ。正月休みの代わり」


「あ、そうなの、良かったね」


「で、久々に実家に帰ろうと思って…」

遠慮がちに言う。


何だ、実家に帰るから、ここに居ないよって報告か(ちょっとホッ)。


「お正月帰れなかったもんね。せっかくだからゆっくりしておいでよ」

私のことは気にしないで、リラックスして体休めてきて欲しい。


「結希乃ちゃんも取れてない代休あるって言ってたじゃん?何とか1日でも休み合わせられない?」


「良いよ。いつがいい?」

カレンダーに目をやる。

視線の端で、凱くんが何故か居直って正座した。


それから、上目遣いでジッと私を見据えて、



「…親に会って欲しくて」
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