mariage~酒と肴、それから恋~《6》
「僕の母も父より8歳年上だから。5歳なんて特に驚きもされなかったよ?むしろ、僕が頼りないから、年上の方が合ってるんじゃない?って言われるくらい」

肩をすくめて苦笑い。

話終わったのか、さっさと残りの食事をかきこんで「ごちそうさま」手を合わせた。


こっちは食事どころじゃない。

33年生きてきて、実家に挨拶なんて、ここまで話が進んだの初めて過ぎてパニックだ。


テンパる私をよそに、凱くんは立ち上がる。


「やば、そろそろ家出なきゃ、遅刻する」


「もう、何でこんな大事なこと家出るギリギリに言うのよ」


卵かけご飯、ビール、豚汁。

その流れでご両親にご挨拶、だなんて。


「…だって、恥ずかしいじゃん。早く言わないとって思ってたけど、改まると緊張するし。なかなか言えなくて、でも、そろそろ早く言わないとって、勢いでこのタイミングになっちゃった」

凱くんも若干テンパってる。顔が真っ赤っか。

「えっと、服、服…」
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