【長完】Keeper.l
さぁ、あと残っている敵はどれくらいだ?と後ろを振り返って十勝達を見ればだいぶ減って行っていた。これは私の方が遅れているな。……それでもまだ半分以上は残っているけれど。

女だからといって舐められているのだろうか。踊らされるように一人一人けしかけてくるのに少しばかりストレスを感じ始めたので男達がいる集団に突っ込んでいく。

殴って、蹴って。避けて、いなして。

何度も何度も、直ぐに起きてくるようなことがないように急所を落として眠らせる。そう言えば【あの人】人体の急所108選みたいな図鑑持ってたな。なんてどうでもいいことを考えながら倒す。

ざっと、敵の数はさっきの集団が3個分くらいあったから120人くらいだろうか。今、3分の1減った?なんて考えていた時。


「馬鹿なアンタに教えてあげるよォ。

松浦ァ、今日は何曜日でしょーか?」

「…、土曜日だよ。」

「さて。それじゃァほかの学校はどうなっているでしょうか?」

どうなっているか…。

「お休み?」

「そう、休日。少しでも戦力は多い方がいいよねぇ?」

「どういうこと?」


「真の狙いは、ノコノコと来た私を人質にして、私を助けるために向かってくるみんなを、別の暴走族を当てて潰すってこと?」

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