【長完】Keeper.l
『十勝!』
「ああ、行くぞ」
十勝も殴りかかってきた男を避け、殴り返して走り出した。走るの速いな。
それほどまでにお姫様が心配なのだろう。私も少し後ろをついて行く。
みんなが道を作ってくれたこともあり想像以上に早く通ることが出来た。早すぎて何故私達はこんなにも雑魚な連中に足止めをされているのだろうとだんだん滑稽に思えてくるほど。
ずり落ちそうになったイヤホンを耳に押し込む。
その先で何かがボキリ、と鳴る音がした。
『?』
「なんだ?」
どこから聞こえてきたのか分からなくて少し立ち止まる。十勝も同じように聞こえたのだろう辺りを見渡していた。
どこから?時友たちからは距離が離れた。怒声はまだまだ聞こえるが殴った時の音まで鮮明には聞こえないはずだ。なら、何故?
周りにも人はいないくらいに進んだから見渡しても人がいることは無い。お互いそれを確認するまでに1秒。
答えは案外と簡単に理解することが出来た。
《ってぇな!何すんだよ!!》
キンキンとした高い声。
それに継いで響く、力強いお姫様の声。
《私も迷惑だけをかけるわけにはいかないの!》
お姫様がいじめの元凶の女達を殴ったのだろうな。
《あなた達を倒して、私もみんなと一緒に戦うから!!》
『ふーん、強いわね。』
「千歩はそういうやつだ。」
でも。もうすぐで敵はほとんど倒し終えると思うのだけど。
「ああ、行くぞ」
十勝も殴りかかってきた男を避け、殴り返して走り出した。走るの速いな。
それほどまでにお姫様が心配なのだろう。私も少し後ろをついて行く。
みんなが道を作ってくれたこともあり想像以上に早く通ることが出来た。早すぎて何故私達はこんなにも雑魚な連中に足止めをされているのだろうとだんだん滑稽に思えてくるほど。
ずり落ちそうになったイヤホンを耳に押し込む。
その先で何かがボキリ、と鳴る音がした。
『?』
「なんだ?」
どこから聞こえてきたのか分からなくて少し立ち止まる。十勝も同じように聞こえたのだろう辺りを見渡していた。
どこから?時友たちからは距離が離れた。怒声はまだまだ聞こえるが殴った時の音まで鮮明には聞こえないはずだ。なら、何故?
周りにも人はいないくらいに進んだから見渡しても人がいることは無い。お互いそれを確認するまでに1秒。
答えは案外と簡単に理解することが出来た。
《ってぇな!何すんだよ!!》
キンキンとした高い声。
それに継いで響く、力強いお姫様の声。
《私も迷惑だけをかけるわけにはいかないの!》
お姫様がいじめの元凶の女達を殴ったのだろうな。
《あなた達を倒して、私もみんなと一緒に戦うから!!》
『ふーん、強いわね。』
「千歩はそういうやつだ。」
でも。もうすぐで敵はほとんど倒し終えると思うのだけど。