【長完】Keeper.l
少しだけ喧騒の音が聞こえて静かになった。それと同じくらいだろうか、私達も備品室その1に着いた。……その2があるのか？どこにあるのかは地味に気になるが今度学校探検でもしてみようか。

なんて、小学生みたいなことを考えながら扉に手をかけた十勝の後ろで辺りを見回す。その2だし、もしかしたら2階にあるのかな、なんて考えた時。

……十勝が倒れた。バターンッ！なんて大きな音と共に。

『……！？』

「……」

「……」

『……わーお。お姫様ったら、だいたーん。』

「ち、違うもん！！りゅーくんごめん！！！！」

「大丈夫。……いてぇ。」

十勝が扉を開けようとした時にお姫様が1歩早く開けて外に出ようとしたのだろうな。私たちの元に駆けつけるために。

それで踏み出したら前に十勝居て、止まるに止まれなくてそのまま十勝の胸にダイブした形なのだうか。

一見、お姫様が十勝を襲ったように、押し倒したような形になっていたがしゅばっ！！とでも言うような効果音が着きそうな程に素早く上からどいていた。

千歩はトイレがめっちゃ早い。

さっき十勝が言っていた言葉もあながち嘘ではないのかもしれない。というか、今のを見ると信じられる気がする。

うん。

すげぇ。
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