弟子にしてくれないと泣くかしら!
ルイもそんな目をしていたらと思ったら、ちょっと悲しくなってうつ向く。


そんな中、ルイがソファを立つ音が聞こえ、なぜかわしゃわしゃと頭を撫でられていた。




もともと緩く2つ結びにしていた髪のため、すぐにぼさぼさになる。


そんなルイの行動がわからなくて、うつ向いていた顔をあげれば、困り顔。



意図がわからなすぎて、こっちこそ困り顔かしら。



それでもなにも言わずなで続けるためちょっと怒った顔をすれば。




「悪かった。規格外なんていって。俺もなんどかそんなことを言われて嫌な思いをしていたのにな。たしかにお前はちょっと怒りっぽい普通の女の子だよ」




「怒りっぽいのはよけいかしら!」



ボサボサになった髪のお返しに、ルイの両頬を引っ張る。



ついもは見ることのできない間抜けな顔が可笑しくて。



「ふふっ、変な顔かしら!かっこいい顔が台無しかしら!」



笑顔でそういえば。


「(可愛い……)」


口を抑え、黙ってるルイ。


一体どうしたというのか。




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