暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
「………すまぬがいけぬ。『アニ』が風邪引いてしまってはならぬものでな」
ステラ王女に絡まれた腕をサラッと外すと、何を思ったのか陛下は、
私を親しく『アニ』と呼び、
髪の束を手で軽く掴むと
それに口をつけた。
「…………………っ!!?///」
その光景は周りから見れば私と陛下がまるで親しい関係だと示すかのようで、
されてる私も、恥ずかしくて思わず顔に熱が溜まる。
恐らくステラ王女のお誘いを断る為にこのような行動を成されてるのだと思うのだけど………………ここまでしなくていいのにね。