暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
「どうした?照れてしまったのか?」
「あ、あの…………陛下!?」
「アニは思ったより恥ずかしがり屋のようだ。皆の前では固まってしまう」
先程の光景を見るよりも恥ずかしい光景に、嘘だと分かっていても動揺してしまう。
髪の毛に神経が通っているかのように、全身が熱くなる。
流石のステラ王女もそんな光景に唖然としつつ、表情が戻ったと思ったら、次は引きつった笑顔で言葉を発してきた。
「あの……その方は陛下の何ですの……?」
騒ぎに気づき集まってきた人達も、同じような事を思ったのか、
真剣な様子で陛下から返ってくる返事を伺っていた。
正解は仕える使用人なんだけど、そんな事を言えるわけないし………そもそも陛下は私の事を町の娘だと思ってるわけで、
陛下にとったら連れてきた町娘。
ここで、そんな事言えるわけない。