彼は私の全てだった
「まさか本当に死ぬなんて…」

シュウはそう言ってただ泣き崩れた。

返す言葉は何も見つからなかった。

一言でも口にしたらシュウを傷つけてしまう気がして
ただシュウの涙を拭い、何度もキスをした。

いつのまにかシュウは自分から私にキスをし始めた。

シュウの涙が私の頬を濡らし
シュウは私の頭を抱えて私の唇を貪るように激しいキスを繰り返した。

そのまま部屋に戻って
シュウは私を獣みたいに抱いた。

その快楽に身を委ねる間だけは
お互い頭の中が空っぽになった。

この時間がずっと続けばいいと思った。

「ミチル…愛してるって…言ってよ。」

シュウの切ない声が私の耳から心の中まで浸透するように入ってくる。

私はシュウの耳に唇を付けて

「愛してる。」

と囁いてシュウの耳たぶを口に含んだ。

シュウが愛し過ぎて一つになったまま
二人でどこかへ逝ってしまいたくなる。

その瞬間、シュウが私の首に手をかけた。

「ミチル…俺もお前を…愛してる。

このまま二人で遠くに逝こう。」

シュウと同じ気持ちだった。

ふと、シュウのお母さんの気持ちが何となくわかる気がした。

シュウは私の上で身体を揺らしながら
私の首にかける力を増していく。

私は快楽と息苦しさの境がわからなくなり
この先に何が起こるかなんてもうどうでもよかった。

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