Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
…さて、どうしたものだろうか?

床のうえに座って村雨さんと向きあっていると言うこの状況に、わたしはどうすればいいのかわからなかった。

「…そう言う訳で、俺は君のことを疑ってしまった」

「はあ…」

仕事から帰ってきた村雨さんはわたしに今日会社で起こった出来事を全て話してくれた。

「えっと、黙っていたわたしもわたしでごめんなさい…」

呟くように謝ったわたしに、
「玉村から何も言わないでくれって口止めをされていたんだろう?」

村雨さんが言ったので、わたしは首を縦に振ってうなずいた。

もし失敗して周りからいじられるのが面倒だから黙っていてくれと、玉村さんに言われたのだ。

「別に誰もいじらないって言うのに…」

村雨さんは呆れたと言うように息を吐いた。
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