Happy？～結婚生活は甘くて危険がいっぱいです～

「それで、玉村さんはどうなりましたか？

ちゃんと成功したんですか？」

そう聞いたわたしに、
「ああ、君のアドバイス通りにやったらうまく行ったって。

貝原さんと一緒に七夕祭りに行けることになったんだってさ」

村雨さんが答えた。

「アドバイスって…」

半分ヤケクソ、半分テキトーに言ったんですけど…。

それを見事に真に受けた彼は、ある意味では純粋なのかも知れない。

思わず呆れていたら、
「それで、君は玉村にどんなアドバイスを出したんだ？」

村雨さんが聞いてきた。

「えっ、聞きますか？」

「俺たちの関係がバレるようなことは言っていないんだろ？」

そう聞いてきた彼に、
「もちろんです」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。