監禁少女
3人の準備が終ったタイミングで、再びモニターが作動した。


「準備はいいな。ルールは簡単だ。ただ相手のスマホを奪うだけ。その部屋の中に法律はない。なにをしてもいい」


淡々と説明していく男に、あたしたちは顔を見合わせた。


「法律はないってどういう意味?」


美世にそう聞かれて、あたしは首を傾げた。


覆面男の言っていることの意味はよくわからない。


けれど、とにかくスマホを奪えばいいんだろう。


「このスマホを奪ったら、相手はどうなるの?」


音はモニターへ向けてそう聞いた。
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