あいしてる。
その日。

チィはずっと窓から
外にむかって鳴いていた。



か細い声で
ずっと、鳴きつづけていた。




僕は哀しくて哀しくて
しかたがなかった。


チィはここにいた方が
絶対に幸せなのに。




お母さんが
そんなチィを見て言った。



「母ネコまでは
 うちでは飼えないわ…」



お母さんも
つらそうな顔をしてる。



「チィをお母さんのところに
 かえしてやりましょう」

「いやだ!
 絶対にいやだ!」


「お母さんといっしょなのが
 チィにとっても幸せなのよ」



幸せ?

あんなノラネコの暮らしが
本当に幸せなの?



ううん、
チィは僕のとこにいるのが
幸せに決まってる!
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