毒舌社長は甘い秘密を隠す
「優羽と出会って、絶対にこの子を幸せにしようと決めてた。他の誰かじゃなくて、俺が守っていこうと思ってたんだよ」
「響さん……」
予期せぬことの連続で、心が追い付かない。
だけど、彼の真剣なまなざしと熱い想いに触れたら、自然と瞳が潤んできた。
「一生、俺の恋人でいてください。俺と結婚してくれませんか?」
バレンタインに彼からプロポーズされるなんて、片想いをしていた頃は考えもしなかった。
想像以上に甘い言葉をもらって、驚きと嬉しさでとうとう涙があふれる。
「返事は?」
「……よろしくお願いいたします」
右手の薬指に、私好みのデザインが施されたダイヤとプラチナのリングが通された。
いつの間に用意してくれていたんだろう。引継ぎで日々多忙だったはずなのに。
一緒に過ごしていた休日だって、そんな話題は出ていなかった。
「まだ付き合って日が浅いけど、これからもっとお互いのことを知っていけばいい」
「はい」
そっと引き寄せられ、腕に包まれる。
私も背伸びして彼の首に両手を回したら、彼は甘ったるい微笑みとともにキスを落とした。