毒舌社長は甘い秘密を隠す

「それに、今夜は会食で直帰される予定ではなかったのですか?」
「直帰してるだろ、ここに」

 酔った勢いで会社に戻ってきているのだとしても、どうして部屋着なの?
 用を思い出して社に立ち寄っただけなら、スーツ姿で社長室にいるのが普通なのに。


「細かいことはいいんだよ。アルパたちに会いたくて来ただけだ」
「……ちなみになのですが、こういったことは今回が初めてでしょうか?」

 社長秘書として、彼の動向は知っておかなくては。
 なにかあった時に居場所を知っておくのは大切なことだ。


「いや、酒を飲んだ日はもれなく」
「……え?」

 きょとんとしている私をよそに、社長はアルパくんに埋もれるように再び横になった。

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