桔梗の華 ~途中公開~


ピクっと神威の耳が動く

「桔梗の声…」

「あ!まて神威!」

桔梗の声だっ
なんかあったのか!

地面を思いっきり駆けて
桔梗の声のする方に急ぐ



いた!桔梗!


「っっえ?」


「っっは?」



目の前には裸の桔梗がいて
俺を見てプルプルと震える

「さいってえええええ!!!」

半泣きになりながら小石を投げてくる桔梗
咄嗟に木の影に隠れる

「おめーの悲鳴が聞こえたから来たんだろうが!」

「だからってねえ!あぁもうお嫁に行けないじゃない…」

「お、おい。泣くなよ!」

「あ、もしかして私の制服盗んだの神威でしょ?」

泣いていた桔梗は今度は怒りながら叫ぶ

「せーふく?お前の衣か?なんで俺が盗んなきゃなんねんだよ!」

「もー、ありえない!無いのよ!どこにも!こんな所で人が来たら私…」

また泣き始めるこの女はなんなんだ?
怒ったり泣いたり、よく分からねえ

「あ!あんた犬とか狼とかの妖怪の部類なら匂いで探してよ!」


このアマ…

俺がなんの妖怪かも分かってなかったのかよ

「俺は妖狼の半妖だ、っち。それが助けてくれってやつの態度かよ、」

桔梗の匂いは確かに森の中からする

「とりあえずこれ着て待ってろ」


風邪ひかれても面倒だしな
羽織っていた上着を桔梗の方に放り投げる

「待って、私も行く!」

バシャバシャと川から上がってくる音に
ドキンッとした神威
上がってきた桔梗の格好は露出チックで
神威の顔も赤くなる

「な、なによ。」

「なんでもねーよ!行くぞ」

匂いのする方向へと向う。





その頃




「2人とも遅いのう~」

焚き火で魚を焼く帆は1人寂しく
2人を待っていた。
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