愛されざかり~イジワル御曹司の目覚める独占欲~

三連休で良かったとこの時ほど思ったことはない。
真紀さんのお蔭で、月曜日はベッドからすっきりと起きあがれないでいた。


「おはよう」


優しい瞳で、満足げに私を見つめている真紀さんに文句の一つでも言おうと思ったが、その前に心がほっこりと満たされてしまった。


「おはようございま……す……」


そう挨拶をして目を擦ろうと持ち上げた左手に違和感を感じて、指を凝視した。


「これ……」
「里桜の好みがわからなかったから、俺が適当に選んだ。今度、里桜の好みの指輪を買いに行こう」


そう言われたが、驚くほどに私の好みに近い婚約指輪だ。しいて言うなら、ダイヤが大きいくらい。


「綺麗……」


日の光にキラキラと輝く指輪に、また嬉しくて泣けてきた。


「すぐ泣くな、里桜は」


笑いながら私を抱きしめてくれる真紀さんの胸に顔を寄せる。


「ありがとう」


心の底からでた言葉に真紀さんも「うん」と呟いた。

夢かと思うほど、こんなにも嬉しくて幸せなことがあるなんて知らなかった。
夢なら一生冷めないでほしい。ずっとこのままでいたい。

でも、幸運なことに夢ではなく現実だ。
やっとやってきた、幸せな現実だった。



















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