恋?…私次第。~好きなのは私なんです~

しかし、どこの誰だか解らない人と、よく…話せたものだ。しかも恥ずかしい自意識過剰な話を。
…何だろう。変なの。高守さんだって出会ったばかりの人。人との出会いって、こういうモノ?ん?何?

はぁ。それにしても、私って奴はどうしてこうも思い込むのか。
彼が言っていたように、確かに、会いたいとは言われたが、関係を持ちたいなんて言葉は一言も言われてもない。
でも、何でもないのに会う?会わないでしょ?向こうに好意はある…。
いきなり、何て言うか…そうじゃなくても、…好意って、何に変化していくか解らないじゃない。

ブー。……あ、この番号は…。見なければ済む。…でも。

【さっきは何だか不快にさせてしまったね。確かにいきなり過ぎたし私はかなりオジサンだ。しかし、もしかしたら誤解してるんじゃないかと思って。だとしたら誤解は解いておきたい。私に妻は居ない。だから会えないかな、と言えたんだよ】

…え?奥さんは居ない?これって本当?そう言って、私から連絡をさせようとしてるとか…ではないの?
疑い過ぎ?誤解って言ってるし。調べたら解る事だものね。じゃあ、居ないのは本当なんだ。
だったら、私…。とんでもない失礼な事…してしまった事になる。…はぁ、どうしよう。

【私…、偉そうに啖呵を切って。思い込みが激しくてごめんなさい。確かめもせず失礼な妄想を押し付けて、さようならなんて、ヒロイン気取りな事までして。恥ずかしいです。本当にごめんなさい】

消すとまで言っていたのに、守らずに、もらったメールに返している。本来なら面と向かって謝らないと失礼な気がする。

【いや、どうも私も焦り過ぎた。番号も消さず、こうして約束を守らず連絡をしてすまなかったね】

それは…。

【それは、私に謝る機会を作って頂き、有り難うございました】

【不倫でも持ち掛けられたと思ったかな?】

【はい】

今更、取り繕っても仕方ない。

【まだ公園に居るんだよ】

え?

【なんだか、あれからすっかり途方に暮れてね。ハハ。ボーッとしてしまった。そしたら日も暮れていた。
これはオヤジギャグかな。偶然だよ?上手く掛けたつもりでは無いから】

あ、…。フフ。

【はい。私も、近くにまだ居るんですよ?】

思わず言っちゃった。

【では、会いませんか?と言ったら可笑しいかな】

【構いませんよ】

あ、言っちゃった。

【どこに居るの?】

【少し離れたカフェです】

【では迎えに行こうか】

【車で待っててもらえますか?行きますから】

【それでいいのかな】

え?どういうこと?

【いいですよ?】

【では先に車に戻ってるから】
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