変わる想いを貴方に捧げる

···鈴音から姉さん

悠真は、賢くて優しい子に育ってくれた。
悠真が二歳になると
鈴音は、第二子を妊娠した。

悠真を産んでから鈴音は
一層、美しく母親としての
強さも出てきた。
そんな鈴音は、
中国語、ドイツ語、英語をマスターして
花のアレンジメントも師範が誉めるほど
お茶の世界は、とても深く
たてることができるようになった時点で
深く追及することをやめた。

午後に蒼真さんから
「姉さん、関連会社に不幸がありまして
喪服はあるのですが
ネクタイが見つかりません。
お願いできませんか」
「もぅ、いつも言ってますが
鈴音でかまいませんよ。
敬語も。
ネクタイですね
わかりました。
悠真も一緒で大丈夫ですか?」
「兄さん。
嫌、社長に叱られますから
すみません。
お腹は大丈夫ですか?
悠真は、問題ないです。
風間が今日別の仕事をしていて
社内にいないもので。」
「うふふっ、はい、大丈夫ですよ。
では、準備をして出ますね。」
と、言って電話を切り
悠真に
「悠真、パパの会社にご用があるの
一緒に行ってくれる?」
と、言うと
一人でお絵かきをしていたのをやめて
「ゆうくんも、いいの?
パパのところに行って。」
「うん、パパにお届けものがあるの。」
「いくっ!!」
と、言うから
準備をしてタクシーで向かう。
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