冷たい君の不器用な仮面
私たちがやって来たのは、オシャレなムードのバーだった。





薄暗く、カウンターテーブルは濃い色の木で出来ていて、落ち着いた雰囲気が漂う店。





私はバーなんて初めて来たから、どうしていいのかわからずソワソワしてしまった。




すると、そんな私に気がついたのかユウがこっちだよー!と私に手を振る。





私はユウに呼ばれたカウンターテーブルに腰掛けた。




「……チッ」






……レイが舌打ちした。






そう、なぜか夕食にレイまでもついて来てしまったのだ。





私は不機嫌オーラMAXのレイに、苦笑した。






……そりゃあ部外者が目障りなんでしょうけど…





そこまで拒絶しなくても!!





私はぷうっと頬を膨らませた。
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