冷たい君の不器用な仮面




***





「うん、落ち着いたみたいだね。良かった良かった!」






ユウがベットに横たわるレイを見て、ニコッと笑った。






続いて私もレイの顔をのぞき込む。






「ほんとだ…」





私はフッと小さく息をついた。





眠るレイの顔は、とても安らかだった。







さっきとは比べものにならないくらい、落ち着いている。







荒かった息もすっかり収まって、今は静かな寝息を立てていた。







そんなレイを見て私は無意識に安心したのか、床に座り込む。







……もう、毎度毎度心配で心臓がもたないんだから!






私はもう一度大きく息をついた。







__ユウは床に座り込んだ私に、椅子を勧めてくれた。






それに甘えて木製のイスに腰かける。







その瞬間、窓から静かな風が吹き込んできた。








__サラッ







レイの安らかな寝顔が風にあたり、髪が揺れる。








……ドキっ







「あっ、またこれ……」






私は自分の胸をそっと押さえる。






……また……また、レイの顔を見ただけでドキっとしてしまった







あの病院の時と言い今と言い、最近の私はやっぱり変……






……うん!考えててもしょうがない!

早くもとの調子取り戻さなきゃ!






私は気合いの入れ直しとして、パンっと頬を軽く叩いた。





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