冷たい君の不器用な仮面
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「うん、落ち着いたみたいだね。良かった良かった!」
ユウがベットに横たわるレイを見て、ニコッと笑った。
続いて私もレイの顔をのぞき込む。
「ほんとだ…」
私はフッと小さく息をついた。
眠るレイの顔は、とても安らかだった。
さっきとは比べものにならないくらい、落ち着いている。
荒かった息もすっかり収まって、今は静かな寝息を立てていた。
そんなレイを見て私は無意識に安心したのか、床に座り込む。
……もう、毎度毎度心配で心臓がもたないんだから!
私はもう一度大きく息をついた。
__ユウは床に座り込んだ私に、椅子を勧めてくれた。
それに甘えて木製のイスに腰かける。
その瞬間、窓から静かな風が吹き込んできた。
__サラッ
レイの安らかな寝顔が風にあたり、髪が揺れる。
……ドキっ
「あっ、またこれ……」
私は自分の胸をそっと押さえる。
……また……また、レイの顔を見ただけでドキっとしてしまった
あの病院の時と言い今と言い、最近の私はやっぱり変……
……うん!考えててもしょうがない!
早くもとの調子取り戻さなきゃ!
私は気合いの入れ直しとして、パンっと頬を軽く叩いた。