冷たい君の不器用な仮面
「涼那ちゃん、どうする?もう帰る?」
しばらくレイの面倒を見ていたユウが、横でじっとしている私に声をかける。
私はユウの返事に答えるように、ブンブンと首を振った。
「今日は私も看病手伝うし、私のことは気にしなくていいよ」
そう言って、ユウに笑顔を向ける。
するとユウは軽く目を見開いて、横にいた黒スーツ男と目を合わせた。
そして困ったような表情をうかべる。
…相変わらず、表情がコロコロと変わる人だ
少し感心していると、ユウはうーんと小さく唸った。
「でも涼那ちゃん明日学校あるでしょ?看病なんて、一晩中起きてなくちゃ行けないし……
もちろん朝送るけど、涼那ちゃんが辛いんじゃ_……」
「大丈夫だよ!体力は割と自信あるんだ」
……まぁ、あの辛い仕事で身につけた体力なんだけどね…
もっちろんそんなことは口に出すはずもなく、私はニコニコとユウに笑顔を向け続ける。
すると、そんな私に折れたのかユウが小さく息を吐いて、『知らないよ?』笑った。