冷たい君の不器用な仮面
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「っこれでよしっと」
レイの額に置いた、濡れタオルを整え直す。
ついでにバケツの水も取り替えて……
あっレイ汗かいてるし、タオルもう1枚持ってこようかな……
私はパタパタと部屋中を動き回る。
そんな私に、本を読んでいたユウが本をパタンっと閉じて小さく笑った。
「そんなに気を使わなくてもいいんだよ涼那ちゃん!
…にしてもそんなに涼那ちゃんに尽くされちゃって、レイも幸せだなぁ?」
ユウがニンマリとしながら、眠るレイを肘で小突く。
「尽くすって…私にも責任あるし…別に気も使ってないよ!私がやりたいだけ〜」
私は水の入ったバケツをよいしょっ、と持ち上げた。
「じゃあ私、バケツの水取り替えてくるね!」
私はバケツを片手に部屋を出て、水場へと向かった。
「…本当、いい子だよな涼那ちゃん。」
ユウはそんな涼那の後ろ姿を見ながら、レイへと視線を移す。
「……涼那ちゃんになら、話しても良いのかもな…。__本当、色々辛い思いさせてごめんな……レイ」
ユウはレイの寝顔を見て、クシャッと顔を歪めた。