冷たい君の不器用な仮面

__ガチャ




「__……あれ、ユウ?」






私は部屋に入り、新しい水が入ったバケツをベットの近くに置いて、キョロキョロと部屋中を見渡す。







「?どこいっちゃったのかな」







さっきまでイスに座っていたユウが、いつの間にかいなくなっている。







…急な仕事が入っちゃったとか?

ユウもちょっと子供っぽい所あるけど、一応社会人だしね。






そんなことがあっても不自然じゃない。





私はふぅと息をついて、肩をほぐしながらバケツの前にしゃがんだ。




……そういえば、ユウって一体なんの仕事してるんだろう





ふと記憶の中のユウをたどる。





__レイと出会った時だって真っ先に助けに来たのはユウだったし、

私が前、ここに突然来た時も部屋でゆっくりしてた。

今日だって私たちの下校時刻という早い時間帯でさえ、仕事に行ってなかった…






……ユウ、仕事行ってる?






………。





いやいや!前にユウが仕事でバーになかなか来れなかった時期だってあったし!






……ていうことは、時間帯がバラバラな仕事なのかも






って、これは私が知っても知らなくても良い話…だよね。







思えば、ユウは仕事の話をマスターとさえ話さない。





…勝手に私が踏み込まない方がいいんだ。
だって私には、関係ないことだもん。





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