冷たい君の不器用な仮面

パシャっ






私はバケツを汲むついでに持ってきた新しいタオルを、水で濡らす。





「ちょっとごめんね」







そしてレイの額や首にうっすら浮かんだ汗を、優しく拭いた







「……よし」








だいぶ顔色が良くなってきたレイに、ほっと息をつく。








良かった……。
熱、そんなに長引かないかも。







私はそっとレイの額に手を当てた。








んー、収まってきたと言っても……

まだ素手で何分もは触っていられないくらい、熱い。








さすがに1晩では引かなそうにないか……






私が1人でうーんと唸っていた



その時








「_……おい」







「っ?!」










突然、耳元に響いた声。








その声に私はビクッと肩を震わせ、パッとレイの額から手を離した。







「あっごめん……起こしちゃった?」






いつの間にか目を開けていたレイに、私は慌てて謝る。






_さっきの声、レイだったんだ






少し、驚いた……







だって、さっきのレイの声__








すごく低くて…冷たい声だったから……
< 255 / 298 >

この作品をシェア

pagetop