冷たい君の不器用な仮面
パシャっ
私はバケツを汲むついでに持ってきた新しいタオルを、水で濡らす。
「ちょっとごめんね」
そしてレイの額や首にうっすら浮かんだ汗を、優しく拭いた
「……よし」
だいぶ顔色が良くなってきたレイに、ほっと息をつく。
良かった……。
熱、そんなに長引かないかも。
私はそっとレイの額に手を当てた。
んー、収まってきたと言っても……
まだ素手で何分もは触っていられないくらい、熱い。
さすがに1晩では引かなそうにないか……
私が1人でうーんと唸っていた
その時
「_……おい」
「っ?!」
突然、耳元に響いた声。
その声に私はビクッと肩を震わせ、パッとレイの額から手を離した。
「あっごめん……起こしちゃった?」
いつの間にか目を開けていたレイに、私は慌てて謝る。
_さっきの声、レイだったんだ
少し、驚いた……
だって、さっきのレイの声__
すごく低くて…冷たい声だったから……