冷たい君の不器用な仮面
「……っあ、ごっ、ごめん!熱下がったか確かめたかっただけで…別に嫌がることしようとしたわけじゃ……!」
なんだか急に不安になり、私は必死に口を動かす。
「だからあの……嫌だったんなら本当ごめん!!」
私はガバッと頭を下げた。
するとレイは、そんな私と目も合わせず
「……別に」
と一言だけ呟き、また目を閉じてしまった。
……うぅ…
距離感が…掴めない……
私はそっと頭を上げた。
__レイが女の人苦手なのは、ちゃんと分かってる
触れられるのさえ、嫌なほどに。
……でも
熱を測る時くらい、触れちゃダメなのかな
私は、レイの苦手な『女』だから……私に心配されるのさえ面倒なのかな…
だって、レイにとって私はただの『苦手な女』の一部。
…拒まれるのだって、面倒がられるのだって当たり前なのかもしれない。
………でも
私は、レイにとっての『女』の中でも少しは特別だと思ってた。
仲がいいと思ってた。
だってレイは、苦手な『女』のはずなのに、私を何度も救って、助けてくれたんだもん
……少しは、女の中でも特別な存在になってるのかな…とか、思っちゃうでしょ?
…でもそれは、ただの都合のいい勘違い。
それは十分すぎるほど分かってる。
分かってる_
分かってる__……けど…
それでもレイ……
私はもう少し……君に近づいてみたいんだ……